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2019年4月23日 (火)

「来談者中心カウンセリング」の来談者中心たる所以-内面から動いてくる本来の力-

 あるクライエントの方が私のところでのカウンセリング・セッションを「定点観測」と呼んで下さった。とても大事な時間。日常生活次々といろんな事が起こり、それへの対処で目一杯になる。じっくりと自分を振り返っているときがない。そんな中でこの場に来られ、ゆったりとそうして完全に自分のペースで振り返る時間を持つ。これがとても役に立っている。

 私はとにもかくにもその方自身の中から生まれてくる動きを大事にしている。そうしながらこちらが理解して行っているその方の内面を出来るだけ言葉にして確認していっている。ある意味私のしていることはそれだけだ。もちろん目一杯集中しているけれど・・。

 そうしているとその方が自由に自己探求をされていく。ご自身の感情に気づかれていく。そうして、ご自身の感情だけではなく置かれている状況をひとつひとつ点検されていっている。それを通してご自身でその感情や状況がハッキリとされてくるようである。不思議なことにこちらにもそれがありありとハッキリしてくる。そうしていると、少しそれらを客観的にみるというか、自分から少し間をおいて眺めるようになってくる。そうして、また次へと歩んで行かれる。そのようなことが毎回起きている。これはとても生き生きとした神々しい感覚だ。

 と同時に、この探究プロセスを通して、次々と起きてくる状況に対応していく感覚を心身全体で学んで行かれているように思える。確かに満足感がある感じなのだ。


 カール・ロジャーズは二番目の著書『カウンセリングとサイコセラピー』の中で、このカウンセリングの焦点は人であって問題ではない、問題の解決を援助するのではなくて、問題に対処する統合力の成長にあるという意味のことを述べている(原著p.28)。これはこのカウンセリングの特徴をうまく述べていると思う。人には成長へと動く力がある。しかるべき人間関係の中でそれが発現していく。まさにそうだ。

 ロジャーズのこの著書は1942年のものだ。あれからずいぶん時が経っているがこれは古くて新しい問題のようにも思う。

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