仏教

2017年5月22日 (月)

D-pcaの集い企画中

 真宗と人間中心のアプローチと交流から生まれてくる集い、「D-pcaの集い」を企画し始めています。どのようにこの集いを表現し、何をねらいとするか・・・。言葉で表現するのは難しいです。とはいえ、そうしてみてはじめて動いていけるものとも思います。「真宗聴聞の集い」なのか「出会いグループ」の集いなのか、はたまた、それらを複合した集いなのか・・。もちろん複合には違いはないのですが、どう複合されるのか。表現の難しいところです。

 ひとまず、それに最も近いと思われる真宗カウンセリング研究会が主催されていた「聞法の集い」の西光義敞先生の表現を当たってみました。「真宗カウンセリング研究会1996年度活動プログラム」より引用します。

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 この集いは、「人」と「自己」と「法」との、新たな出合いを求めて企画されるものです。「聞法」は「もんぼう」と読み、「真実を聞く」ということですが、真実は「念仏」に集約される教法として、私たちに与えられています。直接的な人格的交流を通して、教法の心をたずねあい、個を超えた普遍的な真実を求めあっていきます。
 一方的な説教を聞いて、仏教の知的理解を深めるだけのものでもなく、また、話し合いを通して、人間的な感情交流を深めるというたげのものでもありません。そういう意味で、従来の説教法座の枠を破るとともに、心理学的な「出会いグループ」の性格を超える集いをめざしています。

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 「人格的交流を通して教法の心をたずね」あう、「説教法座の枠を超えた」、「心理学的な出会いグループの性格を超える」あたりが鍵ですね。

 D-pcaの集いは、今生事の心理・社会的な問題も扱うので、そういう意味では、「聞法の集い」をも超えるものになるのかも知れません。となると・・・・。ますます広くなっちゃう。ま、ともかく実践してみることも肝要。

  次はマズローの三角形の参照かな。

2014年12月 1日 (月)

11月のD-pca研究会

 今回は、「D-pcaの人間観」について話しました。以前も研究会では報告していますが、改めて思うことがあり、味わってみることにしました。

 仏教を中心とする東洋思想では、「心身一如」といいます。心と体が密接に関連しあっているという捉え方であり、事実であります。また、仏教では、「身土不二」といいます。自分と自分を取り巻いている環境とは不可分で密接に関連しあっているという捉え方だと理解して良いと思います。仏教では、「世界」と呼びます。親鸞さんの有名な言葉に、「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのこと、みなもってそらごとたはごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします」とありますが、ここでは、凡夫(人)と世界(環境)の双方について言及されているわけです。

 この考え方がカウンセリング/セラピーにも生かせるのではないかと思うわけです。これについては、ソーシャルワークがこの考え方を取り入れ、理論と実践を発展させてきたのではないかと思われます。(詳細は、長くなるのでここでは割愛させていただきます)。

 結論を言いますと、まず、人には「生理的側面(体)」、「情動的側面(感情)」、「行動的側面」、「認知的側面」の4つの側面があり、それがまた他の人とつながっていくという「社会的側面」があります。これらが相互に関連しあって生きているという捉え方です。さらに、これは、個を超えてつながっていく「超個的側面」に深まっていくと思います。これを1つの言葉で言えば、「全体としての人間」ということになります。

 (図をここにあげておきます。クリックしていただくと拡大画面が出ます。)
Personwhole_2

 これらについて、「不登校という問題を持つ子ども」の面接事例をあげながら話しました。学校に行けない原因は、朝になって体調不良になり、それが苦しくて行けないというところにあります。これは、「身体化」というのですが、これが家族関係(「社会的側面」)と密接に関わりあっています。詳細は、次のブログを参照していただきたいと思います。ここに焦点を当てて、家族を単位とした面接を行っていきますと、子どもの体調不良が良くなっていくという事実があります。これは、目下私が関心をもって取り組んでいる事であります。

 とはいえ、仏教ではさらに、これを深め、人も環境も1つの如く、つながっていて、双方とも「そらごと、たわごと」、「迷い」の世界であり、仏法に出遇ってそれに気づき、そこから脱却するという道をさらに深く指し示しています。ここをも深めて「もっとも深い意味での全体としての人間」と言いたいわけです。

 このようなことについて話をしました。話をしながら、自由に質問して下さるし、その後の話し合いも大変活発で、私もそこからいろいろ触発されました。とても有意義な時間でありました。参加して下さった方に感謝いたします。

 次回は、12月26日(金)です。詳細は、ここをご覧下さい。


2013年3月26日 (火)

先週の動き-仏教(真宗)とパーソンセンタード・アプローチ

 先週の動きを少し。カウンセリングの他に、

 月曜日(3月18日)は、万行寺公開法座。大阪津村別院で行われた。久しぶりの出席であった。来年度に向けて、思いを新たにした。4月からは、少し予定が変わったので出席しやすくなった。西光義敞先生の『入門 真宗カウンセリング』札幌カウンセリング研究会編を輪読していくことになっている。楽しみである。

 金曜日(3月22日)は、午後から京都でD-pca研究会。フェンスワークスで報告した「仏教とパーソンセンタード・アプローチ」について話す。仏教(特に真宗)とパーソンセンタード・アプローチが私の中でどう交流しているか。それは、「自燈明・法燈明」の心境を表しているように思う。「念仏者は無碍の一道を歩く」、「天上天下、唯我独尊」という心境とも一致するように思う。また、両者が交流することで生まれるD-pcaの人間観についても言及した。「心身一如」、「身土不二」がそれを表している。

 と、このような一週間。大阪、京都を往復し、ちょっと疲れたが充実した一週間であった。

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(兵庫県相生市万葉岬の椿)



2013年3月11日 (月)

本当に楽しい時間でした-ワークショップ終了

 ワークショップ(3月3日)が終了しました。力が抜けたような感じです。熱心に聞いて下さってありがとう。ほんとうに貴重な時間でした。

 何せ2つとも大きなテーマですから、私が話す時間が長かったです。けれども、それは決して一方通行の感じではなく、お互いの居所を確かめながらのこと だったので、不思議な一体感があったように思いました。お互いいろんなことを発想しあったり、刺激を受けたり、エネルギーが満ちあふれていたように思いま した。

 長時間でしたが、本当に楽しかった。呼んでいただいてありがとうございました。今後にもつながっていく感じでうれしい限りです。

 今後ともよろしくお願いいたします。

ワークショップに出かけます

 今は、午前の3時半。昨晩、早く寝て、目が醒めた。今日は、大阪でワークショップ。フェンスワーク主催で招待いただいた。いろんな人達と会えそうで楽しみ。そして、自分を振り返り、新たな刺激を得る貴重な機会だ。楽しんでこようと思う。

前記事 

仏教とパーソンセンタード・アプローチ-ワークショップの案内-
http://chodr.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-2b88.html

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            (ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場にて)

 

仏教とパーソンセンタード・アプローチ-ワークショップの案内-

 今日は、一日かかって、日曜日に行うワークショップの準備をしていました。テーマは、「仏教とパーソンセンタード・アプローチ」。構想はほぼ出来上がり ました。明日は、それをパワーポイントファイルにしていく作業があります。このテーマはいわば私の一生仕事であり、それを振り返ったり、今後のビジョンを みつけたりするよい時間になりました。この機会をもらったことに感謝。

 というわけで、今日は不登校カウンセリング講座の新記事はお休みです。それにしても、「聴く」、何にもましてこれに始まり、これに尽きると思うこの頃です。

 ちなみに日曜日のワークショップの案内をリンクしておきます。興味のある方はどうぞ・・・。

仏教とパーソンセンタード・アプローチ
 フェンスワークス『はちらき』シリーズ-山下和夫さんの場合-

http://www.fenceworks.jp/info.html#/detail/899554001270734393

2012年6月 2日 (土)

D-pca研究会-6月1日

  いよいよ6月。今日、1日は、D-pca研究会であった。毎月恒例の会である。「仏法を基底にした人間中心のアプローチ-D-pca」について研究している。当日は、6人の参加者。

  最初に、30分ほど今回をどうするか話し合う。「困っていること(気になっていること)」、「やりたいこと(プラン)」、「分かち合い」という三本柱を立て、発言のある人は白板にサインをして出し合っていく。そこででたものを基にしてその日の流れを組み立てる。こういうやり方をしている。

  出てきたプランの概略をいくつか紹介すると、「佼成カウンセリング研究所での講義報告」、「真宗の理解についての話し合い」、「同行に法を勧める上で戸惑っていることについての話し合い」、「カウンセリングと仏教との関係についての話し合い」、「日常の仕事で戸惑っていることについての話し合い」、「宿泊体験学習の場づくりについての検討」などである。それぞれ核心的なテーマであった。最初に流れをみんなで組み立てるので、それらが自然な流れとなって展開していったようである。

  充実した集いであった。来月がまた楽しみである。次回は、7月6日(金)1時半から、場所は龍谷大学大宮学舎である。

 

 

2011年12月 3日 (土)

12月のD-pca研究会-参画的な運営に!

  昨日、12月2日(金)は、D-pca研究会。前回から大幅に進め方を変えた。私中心ではなく、もっと参画的に進めるようにした。最初にミーティングをする。「困っていること」、「プラン、やりたいこと」、「分かち合い」という3つの項目を立て、発言したい人はサインをする。そして、そのサインに基づいて発言していってもらう。出てきたプランを今度は時系列に関連するように並べる。そうすると、その日のプランが参画的に出来上がるという仕組みだ。もちろん、私もその一員としてプランを提案出来る。どのようなことが上がったかはちょっと述べられないけれど、それぞれ気になっていることや聞いて欲しいことを発言されていき、ロールプレイなども試みた。まことに自然な流れで進み、それぞれが満足できる。風通しがよくて良いなかなか感じだ。これは、Los Angelesにあるalternative school, Play Mountain Placeでモーニングミーティングとして試みられているものを参考にして展開したものだ。今は終わっているが、1990年から15年ほど「大人のための体験フリースクール」として試みを重ねた。

  PCAが他の心理療法とちょっと違うのは、このような参画とか自由といった人間の意志を尊重し、それを否定しないでさらに伸長しようとしていくところに大きな特徴があるが、これもこの考え方に沿っている。すべての人はその人生を深く自分自身で過ごしたい。これは人間の基本的欲求であると思うことしきりである。まさに「自燈明、法燈明」の世界がここに展開できると思っている。

  次回は、1月6日(金)、1時半から4時半まで。場所は龍谷大学大宮学舎である。いよいよ年が明けるのか!来年は新しい試みを進めるつもりである。

 

2011年10月11日 (火)

D-pca研究会-10月7日(金)

  早くも一月が経ち、D-pca研究会の日となった。毎月の楽しみである。今回は、ヤリトリを中心に、しかし、こちらからの発信が何も無しでもおもしろくないと思い、今後の養成についての私の粗雑なメモを肴にヤリトリを行った。養成のあり方については、いくつかの柱があると思う。そもそも仏教、特にお念仏について、パーソンセンタードアプローチについて、それらが交流し合う、D-pcaの世界についてなど・・・。そして、その柱をもとに、体験学習、理論学習、実践を行いながら研修するスーピービジョンという学習方法が展開されていく必要があると思う。そのひとつひとつは、すでに行ってきていることではあるが、ここにD-pcaとして体系化していくことが必要になると思う。今回は放談みたいにこれらについて話し合った。理論的な話に偏ったのではないかという危惧もあるが、それぞれ考えが刺激される時間になったのではないかと思われる。私も良い体験をさせてもらった。今後も続く。

  次回は、11月4日(金)1時半から4時半。場所は、龍谷大学大宮学舎である。

 

DSCN1873 (兵庫県相生市那波八幡神社のお祭り)

 

 

2011年9月15日 (木)

D-pca研究会、ワイガヤの会-生きつつ生かされる

 やはり残暑は残暑で暑い。一度涼しくなってぶり返したものだから余計に暑く感じる。とはいえ、暑さ寒さも彼岸までということばのとおり来週からは少しずつ涼しくなり、いよいよ秋に向かっていくのだと思う。テレビの気象情報とやらを見ているとやたら暑いように思うけれど、もともと夏は暑い。何か特別なことが起きているとも思えないのだが・・・。なんか気象情報がおかしいなと思うのは私だけだろうか・・・。

 

1.D-pca研究会。「仏法を基底にした人間尊重のアプローチ」。なんかやたら長い名前だなあ。「真宗カウンセリング」の方がわかりやすいかもしれないが、カウンセリングだけに絞られるものでもない。家族、教育、日常の友人関係などなど範囲は広い。と言うことで、それを表したくてこういう名前になる。

 9月9日(金)に龍谷大学大宮学舎をお借りして開催した。8月は夏休みだったので久しぶりに出会う感じがする。新しいメンバーも参加して下さり、次第次第に大きくなっていく。今回は、私のメキシコ、モレリア市で行われた第17回国際折衷的催眠療法家協会(拙訳)大会-The World Association of Eclectic Hypnotherapists への参加報告をした。光栄なことに私はここで40分のスピーチと3時間のワークショップをする機会に恵まれた。演題は、このD-pcaである。今回の研究会では、その時のビデオとレジュメ、スライドを使って報告をした。その後1時間ほどの自由に共有できる場を持った。メキシコの雰囲気を味わうと共に、それぞれの具体的なところで気づけたり、味わえたりした場であったと思う。この研究会はこれからも続く。次回は、10月7日(金)である。場所は、同じく龍谷大学大宮学舎である。

 

2.相生市法林寺で行われたグループ・リトリート「ワイガヤの会」。これも長く続いている。もし、仮に写真を撮るとしたらただ円になって座っているだけの写真になる。何をしたかと問われれば、??何をしたのだろう。ただ、座って話していただけのような気もする。これほど動きのない場もないだろう。でも、内面ではいろんな事が起きている。その手応えは確かにある。続けていくとその手応えはますます確実になっていく。自分が自分であるようになっていくというか、自然の声を聞くというか。自分も間違いなく自然の一部だ。私にはそういう場のような気がする。形は似ているけれどいわゆるエンカウンターグループともまた違う。「出会う」というよりもう少し受動的でひとりひとりの心に沁みていくと言った方が良いだろうか。ま、言葉にしにくい不思議な場ではある。私は次第にこの場もD-pcaを実践している場だなと思え初めて来ている。これもこれからも続く。次回は、10月17日(月)である。もう1カ所京都でも行っていてこれは来週9月22日(木)に行われる。

 

 ひとまずこれぐらいかな。ま、マイペースでやってますね。では、また・・・。

DSCN1262(龍谷大学大宮学舎-いろんな思い出がよみがえる) 

DSCN1612 (相生市法林寺)