活動紹介

2018年9月 6日 (木)

モスクワでのカンファレンス

 この10月始めにモスクワで開かれる「ロシア人間中心のアプローチ協会」のカンファレンスに呼んでいただきました。私が行うワークショップの案内文の日本語草稿を載せます。

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日本文化の中での私のPCA学習体験の共有-エクササイズの紹介を通して-

 私がPCAに出会ったのは1973年でした。大学1年生の時です。恩師西光義敞先生に出会ったのがきっかけです。その当時、日本にはカール・ロジャーズの非指示的療法・来談者中心療法が入ってきていてとても熱狂的にそれを学習しているときでした。沢山のワークショップやエンカウンターグループが開かれていました。参加者は教員、社会福祉事業従事者、企業人、学生、はたまた主婦などとても幅広い人たちでした。100人近くの人たちが一同に集まり学習をしていました。そのやり方はまさに学習者中心。本当に非指示的に始まり、試行錯誤しながらグループを作ったりして主体的に動いていくところに大きな特徴がありました。私もその中にあってただただ感動していました。困惑あり、発見あり、参加者との深い出会いありと私の人生にとってとても大きな出会いとなりました。すごい熱気がありました。その時の感じを今もよく憶えています。私の学習は他の仕事を続けながら10年以上続き、その中からひとつひとつを体得していったように思います。その後、私はロスアンジェルスのオルターナティブ・スクール"Play Mountain Place"に渡り、自由の教育を体験的に学ぶことになり、帰国後しばらくして国際PCAフォーラムに出会い、学習の場は国際的になっていきましたが、その基礎は当時の日本での学習にあるなと今思います。

 前述しましたようにその学習方法は参加者主体の自由なグループ体験が基本ですが、時には、いくつかのエクササイズを通して学習するものもありました。如是我聞ゲーム(フィードバック・ゲーム)、ミニ・カウンセリング、3人一組で行うエンパシー・ラボと名付けられているものです。おそらくどの国でもこれらの演習は行われていると思いますが、如是我聞ゲームというのはひょっとして日本独自のものではないかなとも思っています。皆さんの感想を聞きたいところです。その本旨は、受容、共感、聞く態度の体験学習というところにあるかと思います。

 今回のワークショップではこれらの学習方法を体験的に紹介したいと思っています。時間の関係でまずはこのフィードバック・ゲームに絞って紹介することとなるかと思います。一緒に体験したいと思っています。さらに、時間があれば15分から30分程のデモンストレーション面接が行えたらと思っています。

 どんな出会いが起きるかとても楽しみにしています。
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2018年8月25日 (土)

8月のD-pca研究会-自由に表現できるっていいな

 昨日、8月24日(金)は、京都にてD-pca研究会。

 西光義敞『入門真宗カウンセリング』札幌カウンセリング研究会の輪読を続ける。(五)「人身受け難し今すでに受く」を読み終え、(六)「南無阿弥陀仏」に入る。いよいよ佳境に入っていく。今回は、「六字釈」の項を読む。

 ここは、そこに参加しておられた方々のヤリトリが克明に掲載されていてとてもおもしろい。「南無阿弥陀仏とはどういう意味なのですか」という質問から始まり、先生はここでは参加されている方々に発言を振り、耳を傾けられる。親鸞聖人の六字釈をめぐって幾人かの味わいが紹介されていく。味わいが1人1人で違うのがおもしろい。ここのヤリトリは自由で本当におもしろい。こういう法座がもっとあったらいいなと本当に思う。

 その後は、自由なヤリトリをする。「聴聞とは何ですか」というこの原点を突いた質問がうれしかった。これまたそれぞれが自分が「聴聞」をどう受け取っているかが話されていき、質問された方も驚きも含め、新鮮な感じがなされたことと推察する。「楽しかった」ですという言葉もうれしかった。

 やはり、心おきなく自由に表現出来、それを聴き合う。こんな場はとても大事だし、これが起きている研究会はいいなと思った次第である。

 次回は、来月9月28日(金)1時から4時まで。
場所等は、このリンクを参照して下さい。

 この後の項では、先生は念仏のおいわれについて仏道の原点にもどして「行」のところから克明に説明されていきます。次回が楽しみです。


(写真は先日ドライブした大山桝水高原から見た米子方面日本海の風景)

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2018年7月28日 (土)

7月D-pca研究会ーPCA理解のむずかしさー

 京都でD-pca研究会でした(7月27日)。西光義敞『入門真宗カウンセリング』、第五章「人身(にんじん)受け難し、今、すでに受く」を自由なやりとりを通して読み進めています。

 D(仏法)の理解も難しいけれど、PCAの理解も難しいなと思いました。どちらも体験を通して自らがつかんでいく必要のあることです。


 思いが自由に出せる場になっていることがこの研究会の特徴だなと改めて思います。

次回は、8月24日(金)1時から4時です。


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2018年7月24日 (火)

真宗者のカウンセリング研修会

 昨日は本願寺派兵庫教区赤穂北組のヴィハーラ研修会に招かれて学習会を行ってきました。2回目になります。

 今、私が改めて大事に思っている「共感的理解」と「人間の成長力」(「自分の人生を自分なりに工夫する力」とこの頃思います)について短い話をした後、質疑応答と自由なやりとりをし、休憩を挟んでペアでのリスニング体験を行いました。また、質問を契機に「D-pca/真宗カウンセリング」についても少し話をさせていただきました。

 なごやかな雰囲気の中で様々な質問や思いを共有し合えたことがとても新鮮で楽しかったです。どこか昔から学習しあってきているような不思議な感じでした。やはり、西光義敞先生とこの地域とのご縁があったからでしょうか。

 と同時に、いわゆる「共感的理解」の理解がとても大事だし、難しいことだなも思いました。正確には「クライエントの内部的準拠枠にもとづく感情移入的理解を経験し、それを伝えあいつつある関係(ロジャーズ)」ということになります。このようにごつごつした表現には意味があります。それは、「寄り添う」ことでもなく、「わかる、わかる」と同情。同感、賛成しあう関係でもなく、本来理解することの出来ない他者の世界にそれだからこそ入り込もうとし、それを逐一確かめ合う関係といえるかなと思います。個々をしっかり切り離した上で理解し合おうとするエネルギーのいる厳しい関係と言えます。

 そのあたりの理解となると、まとまった時間の体験学習の積み重ねが必要となります。逆にいうとじっくり学習していったら確実に身についてくるということでもあります。今後、継続した学習が出来ていったらとてもうれしいと思いました。地域の精神的な主柱という寺院の大きな役割を考える時、それだけの意味のある学習だなと思いました。

 意義ある充実した時間を下さったことに感謝します。光栄な事です。

2018年5月28日 (月)

5月のD-pca研究会-人身受け難し、今すでに受く-

 

 京都にてD-pca研究会。西光義敞『入門 真宗カウンセリング』を輪読。第5章「人身(にんじん)受け難し今すでに受く、仏法聞き難し今すでに聞く」より「爪上の喩え」、「盲亀浮木の喩え」を読む。自由なやりとりが進む。


 人間に生まれることが如何に「有り」「難い」か。人間に生まれてこそ仏法が聞ける。そして、さらに、その仏法を聞くことが如何に「有り」「難い」か。そうして、今、ここにそのチャンスに出遇っている。その喜びを確認しあおう。

 ついつい、当然のこととして疎かにしてしまいます。また、如何にこの教えが受け取り難いか。

 ともかく忌憚なくいろんな思いや気持ちが出せる。時には激しくなります。ですが、これがこの研究会のいいところだなと改めて思いました。

 海外から来られた方が熱心に撮っておられたので、ついついつられてめったに撮らない京都タワーの写真を撮ってしまいました。やっぱりこれはこれで美しいのかなあ。



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2018年1月27日 (土)

2018年1月のD-pca研究会-仏教とカウンセリングの人間観

 昨日はD-pca研究会。まず初めに、西光義敞先生の『入門 真宗カウンセリング』を輪読。ここ数年の継続プラン。今回は、(四)仏教とカウンセリング(p.67~)を読みました。

 仏教とカウンセリング(PCA)の人間観の共通性、相違性がテーマです。

 共通性は、1.いまここを大事にする。いまここのそういう関係を大事にする。2.人間を神に造られたものとして捉えるのではなくて、ヒューマン・オーガニズムとして捉えるところ。これは、仏教の衆生と共通するところがある。

 相違性としては、迷っている命とか生死を超えるというところ。仏教では、生死を「しょうじ」と読み、生と死を切り離さないで捉える。そして、これ、生死を迷いとして捉える。果たしてロジャーズの考え方にはこういう視点があるのかどうか疑問。

 というところが要点かと思います。みんなで声を出して読んだ後、自由な話し合い。はてはて、生死を迷いとして捉えるが話し合いの中心になったかと思います。その後は、参加者の今の思いを聴き合う時間となりました。味わい深い一時となりました。

 終始一貫して忌憚なくありのままのところで話し、時には白熱した議論ともなり、大きな出会いの時間になったかと思います。充実した時間をすごさせていただきました。

 次回は、2月23日(金)10時からになります。

D-pca研究会→http://chodr.ptu.jp/Dpcakenkyukai.htm

2018年1月12日 (金)

2017年後半の様子-海外旅行

 それにしても昨年9月以来のブログになるのか。この間にも確かにいろんな事があった。大きなことは、10月末から11月はじめにかけて、モスクワ、パリ、フランス郊外、ポルトガルを旅したことだ。ただし、ブエノスアイレスまで行き、地球一周計画をしていたのだが、それは残念ながら達成出来なかった。

 モスクワでは、友人ベニアに招待していただき、彼の勤める大学でワークショップをした。海外でのデモンストレーションという新しい試みも行った。その後は、友人ラダさんにモスクワ市内を案内していただいた。トレチャコフ美術館訪問、チャイコフスキー記念ホールでのコンサート。ツァリツナ公園散策。カロメンスカヤ公園散策。クレムリン訪問ととても楽しかった。地下鉄を使って移動したのもよい経験になった。もちろん車での移動もあり、モスクワの町の様子が見られたのも貴重な経験であった。さらに、ベニアの住むアパートを自由に使わせていただいたこともモスクワ在住気分が味わえてよかった。近くのスーパーマーケットに行くのが楽しかった。言葉や文字が通じなくても何とかなるものだ。モスクワは、前回訪問したときよりも町全体が落ち着いた、バランスが取れた印象を受けた。

 その後は、パリに移動。セーヌ川をはさんでルーブル美術館の真ん前というホテルに泊まることが出来た。パリ情緒満点のところである。残念ながらルーブル美術館は休館日で中には入れなかった。その分、セーヌ川沿いを存分に散策出来たのはよかった。エッフェル塔、凱旋門、コンコルド広場をそぞろ歩いた。その後、鉄道でサンタモンロンまで移動。
ここは、東西南北、まさにフランスの中心部に当たるところだ。ここでデイビッド・ブレイジャーさんにお会いした。そこに3泊させていただいた。7年ぶりのことである。一時大病をされたが回復され、精力的に著述活動やワークショップを行われている様子であった。ほんと自然豊かな田舎。ここで、エコロジカルな生活をされているのが印象的であった。

 その次は、ポルトガル。リスボン在住の友人の家に泊まらせていただいた。リスボンの美しさにはほんと魅了された。その後、ポルトガル南端まで車で案内していただいた。ヨーロッパ最南西端に行くことが出来た。ここは大西洋と地中海の境のところ。ほんとうに美しい光景だった。

 と、こうして楽しい旅をさせていただいたのだが、その後、とんでもないことが。市電に乗ってリスボン旧市街のお城見学をさせていただいたとき、なんと鞄からパスポートを盗まれてしまった。ほんといまでもこれは信じられない。でも、本当にそれはなかった。急遽警察に届け、日本大使館に行く。再発行も出来なくはないが、戸籍抄本がいるために時間がない。帰国を決めた。そのための渡航書を発行してもらった。お金はまったくぶじだったのだが、パスポートがないとほんとなんにも出来ないことを改めて痛感した。

 ポルトガルの後にはブエノスアイレスで開催される国際パーソンセンタードアプローチフォーラムに参加することになっていたのだが、それらは全部フイになってしまった。これをとても楽しみにしていたのにほんとこれはとても残念で口惜しかった。

 とまあ、こんな旅行。モスクワ、フランス、ポルトガルだけの訪問でもほんと大旅行だったし、よい体験をさせてもらったのには違いない。地球一回り案まで達成すると出来過ぎなのかも知れない。これを教訓にまた次へと歩みたいと思っている。 

 ということで、2017年は終了した。うれしいことに体調はいい。今年は、どんな展開になるやらこれまた楽しみなことではある。おそらく国内が中心になることと思う。 

2017年9月 5日 (火)

育ち合う人間関係を学ぶ集い

 「育ち合う人間関係を学ぶ集い」が現在継続中です。今、ここでの出会いが深まって行っているように思います。改めて週1回2時間の頻度で6回継続することの意味もまた味わっています。継続中は、この時間がひとつの節目となり、リズムが出来、螺旋的に深まっていくような感じがします。真摯に取り組みあう姿が美しい。今は、ちょうど真ん中になります。(写真は飛龍の滝)


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2017年7月31日 (月)

夢中で過ぎた7月でした。

 前記事の後、忙しい7月が続いた。7月6日(金)から11日(火)まで北海道聞法旅行。D-pca研究会、カウンセリング面接を通して、7月18日(火)から28日(金)までメキシコ旅行。やっと一息ついたところである。

 北海道聞法旅行は、浄土真宗華光会が主催されているもの。聞法は座ってする座談だけにあらず、お同行さん達との旅を通してこれまた進んでいくものである。こんな趣旨で何10年にわたって続けられてきている。私は今回初めての参加である。北海道の広い自然に感動する。私たちは朱鞠内湖を訪れた。ここは戦前そこに作られたダム工事を通して、朝鮮、日本各地から来られた労働者達の悲劇が起きた土地でもある。そこにあった浄土真宗寺院がその亡くなられた方達のお葬儀やら埋葬に献身された。その後、この話は葬られてしまっていたが、一乗寺の殿平さん達によって発見され、朝鮮、日本との交流を願って、その活動が行われてきている。私たちは、その話に直に接する中で、歴史の中にあった事実に肌身を通して向き合うこととなった。改めて煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界を思わせてもらい、念仏の真実さに直面することとなった。

 メキシコ旅行は、これまた充実した時であった。ここ数年、WAEH(折衷派催眠療法家のための国際カンファレンス)に講師の1人として呼んでいただいている。今年もその機会をいただき、「D-pca:仏法を基底とした人間中心のアプローチ」について話しをしてきた。パーソンセンタード・アプローチについての話に続いて、仏教、特に真宗の話には、その世界観の違いに驚かれた様子だった。終始、熱心に聞いて下さったこと、とても光栄なことだった。学生さん達とも心を開いた交流が出来たことも宝物だった。また、アプローチを異にする先生達との交流も格別のものであった。場所は、マサトラン。その後、メキシコシティ、モレリア、グアダラハラを訪れ、PCA国際フォーラムを通して知り合った人達との再開と交流を深め、これまで貴重な時間であった。よき友に恵まれたものである。

 というわけで今日に至る。今日は7月最後の日である。時差ボケも治まり、また、新たな時を歩もうとしている。

2017年6月29日 (木)

7月は忙しくなるな。

 京都、横浜の仕事の疲れから回復してきた感じ。7月に入るとこれまた忙しくなる。

 継続的に行っている「カウンセリング」、「法座」、「聖典講座」、「本願寺派赤穂北組のヴィハーラ研修会」、「北海道聞法旅行」、「月例D-pca研究会」、「ワイガヤ・リトリート・グループ」、「真宗カウンセリング研究会交流の集い」、「教行信証勉強会」、「メキシコで行われるWAEH(折衷派催眠療法家の要請セミナー担当」と続いていく。どれもD-pcaを提示していくことになる。

 この状況は自分でもちょっと驚いている。ともかく体に気をつけて細く長くをモットーに続けて行こうと思う。

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