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2006年9月26日 (火)

「臨床ソーシャルワーク研究会」(9月21日)-小学校低学年の不登校事例-

 今月の研究会は事例検討。私の事例を提出。話し合った。小学校低学年の不登校の事例。学校に行けない理由は身体症状にある。この子の場合、頭が痛くなる。特に、思い当たることが学校では起きていないのだけれど、登校の際に頭が痛くなる。また、発達面で遅れがある。特に、やりとりがうまくいかない。小学校低学年で起きる不登校は母子関係が大きく影響している。お母さんから離れることに不安が伴い、それが体の症状になって表れる。

 では、なぜ不安が伴うのか。それは、乳児期にしっかりと母親との関係が出来ていなくて、この絶対依存の時期にしっかりと依存できていないからである。この事例の場合もそうだ。放っておけば子どもは育つと思っていたという。面接ではここのところを扱い、お父さん、お母さん、本児に来てもらって三者合同で話し合っていく。そして、タッチング、添い寝、入浴を進めていくのである。これはお母さんにしてもらう。お父さんではダメだ。お父さんはそれを理解して、支えてもらうようにお願いをする。そうすることで、足らなかった母子密着、絶対依存を再保証していくのである。

 しかし、このことは意外に難しい。いろんな障害が出てくる。特に、お母さんが幼少時代にそのお母さんにしっかりと愛情を注いでもらえていないので、どうすることが子どもに愛情をかけることかが良くわからない。ここが大問題なのだ。面接では、お母さんの幼少期のつらかった気持ちを表現してもらうことがとても大事になってくる。この場合もそうだった。つらかった幼少期を涙と共に何度も語られた。そうすることで、子どもが受け入られるようになっていくのはとても不思議だ。

 子どもは一直線に親から離れていくわけではない。むしろ、その逆で、お母さんに体をすり寄せたり、おっぱいを触ったり、赤ちゃん言葉になったりと大変である。赤ちゃんに帰っていくのである。退行という。子ども自身が「ぼく赤ちゃんに帰っていくの」というのがとても不思議である。しかし、この退行はそこにとどまっているものではない。こうして赤ちゃんに帰ると今度は元気になってくる。充分に戻ったらあっけないほどお母さんから離れていく。「お母さん、ぼく、もう大丈夫」と言った。秋には登校する運びとなった。

 この面接の様子は克明に記録されているので、その記録を読みあうことで進めていった。面接の様子がリアルにわかって良い。かなり長い記録になるので、来月にまた続きを読んでいくことにした。詳しくは下記の本を是非読んで 下さい。

黒川昭登 『不登校カウンセリング』 朱鷺書房

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