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2007年4月22日 (日)

臨床ソーシャルワーク研究会-4月19日-

 今月も本を読み進める。第4章。その中からいくつか・・。

 欲求不満、不安を表出する3つのチャンネル。まずは、言語化。これはそのような情動を感じ取って言葉で誰かに伝えることだ。「恐い」、「腹が立つ」、「心配」・・・。そうすることでそのような不安がずいぶん軽減する。相手にもよく伝わる。これが一番健全な道だ。あと2つは不健全な方向での表出。ひとつは、行動化。盗み、非行、暴力、怠学、家出・・・。これを続けていっても問題解決にならないことはいうまでもない。もうひとつは、身体化。体の不調で訴える。腹痛、頭痛、嘔吐、下痢、便秘、発熱・・・。病院で診てもらったら身体的に異常がないのにこれらの症状が起きる。不登校の子ども達にはこれがある。毎朝体調不良で苦しむ。大人がこれに関心を持ってくれるとよいが、親も先生もたんなる口実だと思って本気にしないと子どもは次第に言わなくなる。人知れず悶々とする。痛ましいことだ。じんましん、アトピー性皮膚炎、喘息もこの身体化に入る。

 そして、このような表出傾向が起きるには一定の人間関係、特に親子関係が背景にある。行動化は敵対的・攻撃関係。身体化は感情抑圧的関係、感情遮断的関係。そして、言語化の場合は、何でも気持ちが言える関係、一方的な支配にならない関係、つまり民主・許容的関係が存在する。この関係の中で人は気持ちを言葉で伝えるようになっていく。

 ソーシャルワークをはじめとするこれらの専門的援助は、充分に保証されなかった民主・許容的関係をクライエントとの間に作りだし、これらを再保証することである。

 これはソーシャルワークに特徴的なとらえ方である。人間の「生理的側面」、「心理的側面」、「行動的側面」、「社会的側面」が一体となって捉えられている。と同時に、極めて現実的である。実践をするとき、子どもの問題を見るとき、このとらえ方が問題解決にずいぶん役に立つ。

 「個人」と「環境(この場合は人間関係を指す)」という2つの焦点を持ち、これらの「相互作用」を見ていく。これは心理学とも一味違う。最近の私はこのおもしろさに虜になっている。

 今回も忙しい仕事の中からメンバーが集まってきた。みんな社会福祉の現場で働いている若い人達である。今後の活躍が楽しみ。と同時に、私自身も極めてやりがいを感じている。支えられているのである。終わった後に1人しみじみとこの感じを味わい、至福の時間をすごす。

黒川昭登 『臨床ケースワークの基礎理論』 誠信書房 P.100あたり

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