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2010年5月14日 (金)

未だ感動の真っ只中

 12日に到着。心配していた火山灰の影響はなく、スムーズなフライトだった。ましではあるが時差ボケの最中である。

 パーソン・センタード・アプローチ・フォーラムはいつものことほんとすごい。今回は11回目になりロシアで開かれた。このフォーラムは単に研究発表というだけではなく人と人との直の深い交流があるところがすごい。その研究発表も統計的な実証というだけではなく(もちろんそれもあるが)、個人の体験を通した質的な主観的発表もあり、それがいろんな気づきを刺激するところもおもしろい。ともかく何もかもが一緒になってダイナミックに動くところが大きな魅力である。

 また、さらに心理的なことに終わるのでもなく、文化的、社会的なことにも焦点が当たるところがすごい。それも個人的な深い交流を通して実感できるところがよい。例えば、フォーラムの最後の日はロシアの祝日、それも第二次大戦の勝利と貢献を祝う祝日。これは私達にとってはなんとも心境複雑なイベントである。我々は戦敗国だからだ。しかし、この問題も「戦争とは」、「第二次大戦とは」という議論に終始してしまうのではなく、そこに個人の体験が絡められていくところがすごい。ロシアもアメリカもイギリスも日本もドイツも闘った戦争。どの国にも家族で戦死した人がいる。こちらが敵と思うのは向こうにとっても敵。状況は大変複雑なのだ。どちらが勝ったなんて言えるものでもない。そのあたり、個人の体験を通して直に白黒ではない体験が出来るところがすごい。なにせ今上げたすべての国から来ているのだから・・。最終日のコミュニティミーティングは涙と共にほんと深いところでの共有となった。私も思わず号泣してしまった。ロシア語で平和は「Мир(ミール)」。世界は一つという意味もあるらしい。まさにそれを願うばかりである。また、改めて憲法九条を持つことを誇りに思った瞬間であった。

 ロシアの人達との交流は何にもまして得難い交流であった。ロシアは地理的には大変近いがいろんな面で遠い国。知らないことだらけなのだ。最初は言葉の問題が大きく、その上お互いが結構恥ずかしがりなのでなかなか近寄れなかったが次第次第に近づき、一旦近づくと大変親密な付き合いになる。そのきっかけを作ってくれた若い学生達との交流はほんと心温まるものであった。今でも書いていてその思いが込み上げてくる。今ではロシアを大変身近に感じる。

 今回は写真を沢山撮ったのだがほとんどが友人の写真。笑顔笑顔。公開したい気持ちはやまやまなのだが勝手にそうするわけにも行かないのが残念だ。

 仏教カウンセリングの発表は沢山の人達が聞きに来てくださって光栄だった。仏教に関する国際的な関心の高まりをひしひしと感じた。根源的な安心を探し続けているのは人類共通。仏教の教えも人類共通であるなと強く感じた。また、キリスト教カウンセリングに従事している人達とも交流。深いところでの共通点をびりびり感じるひとときであった。

 というわけで、まったく夢のような10日間だった。おかげで今後の仕事に力と勇気をもらった。パーソンセンタード・アプローチに出会ったことほんとに良かった。これからも仕事に励んで行きたいと思うのである。

 次回は2013年にブラジルで開かれる。これまた楽しみである。

 

1日目に泊まったホテルから見た景色

赤の広場

モスクワの交通

(日本では少ない愛車アコードがよく走っているのでうれしかった)

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