おめでとう小澤征爾氏
指揮者の小沢征爾氏にウィーンフィルの「名誉団員」の称号が授与された。氏は、自らの音楽活動を東洋人による西洋音楽への実験とか時には苦闘とか呼んでいる。ウィーンでは大変苦労されたようだが、この実験がひとつの成果を結んだということ。これはすごい。
いろいろ思いがあるのだが今はどうもまとまらない。けれども、今これを載せておきたくて書いておくことにした。小澤氏の演奏をまだ生で聴いたことはないが、CDやテレビで見ると、ダイナミックで繊細で表情豊かで、時にはメローでと、大変生き生き、ワクワクした思いにさせられる。そこがなんとも言えない魅力である。2001年に行われたウィーンフィル・ニューイヤー・コンサートはほんと感銘した。DVDを持っているが見る度に感動を新たにする。
氏は現在ガンと格闘中。療養の甲斐があり、どうやら12月から演奏活動が再開されるようで、今後の活動をますます楽しみにしている。指揮者は70を過ぎてからがおもしろい。読売新聞の記事を載せておきます。ウェブページには写真もあるのでどうぞ。
日本人初! 小沢征爾がウィーン・フィルの名誉団員に
指揮者の小澤征爾が、現在来日中のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団より「名誉団員」の称号を授与され、贈呈式が2日にサントリーホール ブルーローズ(東京都)で行われた。
小澤征爾は、1966年のザルツブルク音楽祭以来、ウィーン・フィルとたびたび共演。2002年には同団のニューイヤー・コンサートを日本人として初めて指揮し、世界的なニュースにもなった。また2002年から2010年6月まで、同楽団の母体であるウィーン国立歌劇場の音楽監督も務めた。
ウィーン・フィルの名誉団員は、芸術における業績をたたえ、長い年月で築かれた深い絆の印として贈られる称号。これまでの名誉団員には、リヒャルト・シュトラウス、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーなど、ウィーン・フィル168年の歴史の中で50名が選ばれているが、日本人としては今回の小澤征爾が初めて。また東洋人としても指揮者のズービン・メータに続く2人目となる。
同団の楽団長クレメンス・ヘルスベルクより名誉団員の称号を贈呈された小澤征爾は「やっぱり仲間からもらえた賞だからどんな勲章よりも嬉しい」と喜びもひとしおの様子。会場に集った楽団メンバーひとりひとりと握手と抱擁を交わし、感謝の意を表した。
今年に入り食道ガンによる療養を続けてきた小澤征爾だが「最近はだいぶ元気になってきて、12月にはサイトウ・キネン・オーケストラのカーネギー公演を指揮する予定です。お客さんをはじめいろいろな方に迷惑をかけたので、少しずつ取り戻していきたい。それからウィーン・フィルの仲間たちとまた演奏できる日を楽しみにしています」と今後の活動についての意気込みも語った。
読売オンライン 2010年11月4日
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