ともかく冷静且つ腹をくくるしかないな-原発
私の良い癖か悪い癖か知らないけれど、ひとつ興味のあることが出来るとそこに没頭する癖がある。今は、福島原発の問題がそれである。これって単に興味があるではすまされない深刻な問題だが・・・。例によってテレビ、新聞は参考としては役に立つけれど、根本的なことを知るにはまったく役に立たない。役に立たないどころか、間違った認識を植え付けられてしまう。やはり、インターネットが大変役に立っている。それも、マスコミを通さずに直接情報が集められるところがよい。ビデオ中継を通してより根本的な情報をダイレクトに知ることが出来る。それと、マスコミとを併用するのが一番物事がよく見えてくる。やり出すと推理が働いて不謹慎だがそれそのものが結構おもしろくなってしまうところがある。政府、マスコミ、企業の意思が本当によくわかるのだ。
今のところ私は次のように認識している。
1.今の福島原発は圧力容器や格納容器の温度と圧力はそれなりに安定して作業員達の必死の冷却作業が功を奏している。それによって炉心の水蒸気爆発や再臨界が起きる確率は減った。
2.しかし、配管等どこかから水が漏れていてそれと共に放射能が外に出ている。これがどれくらいのものなのか、周辺地域にどれぐらいの害があるかについてはわからない。ともかく、原発からは離れるべきだ。
3.マスコミでよく言われている水たまり群については、それがどこから来ているのかはまだ確定されていない。炉内の水も確かにあろうけれど、外からの侵入も考えられる。例えば、津波で海水が入ったとかあの放水・散水によって溜まったとか・・・。つまり、炉内のみに原因を限定していたずらに騒ぐのもおかしいと思っている。私は、どう考えても散水・放水の水が溜まったと思っている。それが自然だ。テレビに出てくる専門家が今では誰もいわなくなったのが逆に不思議だ。
4.当面の爆発の危機は減ったが、原子炉が冷やさなくても置いておけるぐらいにバランスがとれるのは年単位の時間がかかる。この間放射能が出続けるから(これは防げない)、最小限に止める努力をしつつ、住民の避難と生活先をしっかりと確保する必要がある。石棺や布をかぶせるという案が出ているが、これは冷却の妨げになるので時期尚早であるし、今の段階で行っても放射能がどこまで防げるかは疑問である。むしろ、住民が中途半端に帰される理由にならないか大変心配している。
5.マスコミは何を考えているかわからない。とにかく彼らの出す場当たり的な情報には振り回されないことが重要だ。東電と保安院の会見をノーカットで見たが、彼らが話した内容については無関心で、マスコミの側で質問項目を作り出してそれに沿って答えを要求し、あくまで東電・保安員が話したかのごとく報道している。つまり、情報がかなり歪んでいるし、何か隠されたシナリオがすでにあるかパニックになっているかのどちらかだ。
6.フランス、アメリカ等が入ってビジネスの取引が進んでいる。彼らは援助というが実はビジネスで優位に立とうというつもりである。ただし、助かる側面もあるので頭から否定できないところが難しい。これは日常でもよくあること・・。
ともかく、ここでジタバタしても仕方がない。何をしていたってどちらにしろ死ぬのだから腹をくくっておくことだ。
こんな日記がある。これこそ共にがんばろうという気持ちになる。
東電 第二原発で冷却作業にあたっていた人が実名で日記1人でも多くの人に知ってほしい。
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