新年(2015)最初のD-pca研究会-マズローとD-pca
新年最初のD-pca研究会を行いました。毎回、オープニング・ミーティングということで初めにお互いやりたいことや困っていることを出し合います。私は、マズローとD-pcaとの関連性について語りたいと思い、プランとして提出しました。皆さん、聞いていただき、うれしかった。
アブラハム・マズロー。今さら言う必要もないほど有名な心理学者。彼の学説、「人間の欲求5段階説」はあまりにも有名。今さらとも思うのだが、最近、あることがきっかけで私の意識がそこに向くことになった。注意を向けてみると本当に面白い。「D-pca:仏法を中心とした人間中心のアプローチ」の意味が改めて明確に浮かび上がってくる気がした。このアプローチは彼の取り扱っているすべての段階をカバーしているのだと思った。彼は、晩年に自己実現の欲求の次として、至高体験、あるいは自己超越の欲求について述べているが、D-pcaはまさにこれをも含み、ひとつの体系をなしている。それらについて思うところを話しをしてみた。
彼の著書にまず最初にふれた時に面白かったのは、彼はあの有名な三角形のモデルを提出しているのではないと言うことだ。時系列に文章として述べているし、それらが不動のものでもないし、100%満足してから次に移っていると言っているものでもない。他に、知る欲求や審美的欲求についても述べている。それでは、あの三角形は誰が言い出したものなのだろう。興味のあるところである。もっとも、彼の著書を充分に読んだ上でこれを書いているものでもない。ともかく原典にあたることはとても大事だと改めて思わされた。これからの私の課題と楽しみでもある。
A.H.マズロー著、小口忠彦訳『改訂新版 人間性の心理学-モチベーションとパーソナリティ』 産業能率出版部
次回の研究会は、2月27日(金)1時半から4時半まで。ここを参照して下さい。
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