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2019年2月15日 (金)

カール・ロジャーズ記念カンファレンス2019 (2/5)-私の印象と学び

 今回は、全部のプログラムに参加することが出来た。その印象を「スモール・エンカウンターグループ」、「プレゼンテーション」、「ディスカッション・グループ」の順で書こうと思う。満足感と達成感が残る。何か大きなことを学んだ感じがしている。

1. スモール・エンカウンターグループ
 10名ぐらいの小グループ。メンバーそれぞれが自分の思いを深く出し合い、それを聞き合い、共有され、フィードバックも絡みながら深く出会えたグループだった。その充実感と満足感が心に残っている。ありのままのところでじっくり出会うことの大切さを改めて確認したグループだった。これが言葉を超えて国際的に起きることのおもしろさも改めて思えた。こういう形での国際交流が本当に必要だなと思う。

2. プレゼンテーション
 今回16名のプレゼンテーションがあった。それぞれの実践報告が中心だったかと思う。1日一枠のみで同一時間帯に4つが並行してあるのでどれに出ようか迷ってしまうのがちょっと残念であった。できれば二枠欲しいところであった。

私が参加したのは、
1. ペルーから来られたVilma Vilca(ビルマ・ビルカ)さんの体験報告。
 現地での家庭、社会的な問題(児童養護問題)を持つ子ども達への実践が報告された。発表内容もさながら彼女の関わりの深さ、感受性の豊かさに心動かされた。人の気持ちにさりげなくそっと、しかも深く関わっていかれてこちらの心にスッと触れていく感じだった。私の歩んで来た道でもあるのでその体験も共有させていただいた。
2. メキシコから来られたMiguel Morales(ミゲル・モラレス)さんのパブリック・スクールでの自由の教育についての報告
 ミゲルさんの立場は先生でありながらリサーチをも担当されている。その教育の中にある学生達の生の声がとても興味深かった。私は西光義敞先生を通して自由の教育の体験をし、PMPに行ってその実践のあり方を体験的に学び、「大人のための体験フリースクール」を企画したり、大学での教育にそれを生かしてきたが、その体験とがぴったり一致するのがとても興味深かった。感動を持って聞いた。
3.私のプレゼンテーション-D-pcaの人間観
 これについては次回に書きたいと思う。少人数でじっくり聞き合い、共有しあえたのがとてもうれしかった。心と心で話しあった感じだった。
4.ブラジルから来られたAntonio Santos(アントニオ・サントス)さんのパーソンセンタード・セラピーの今日。
 その基盤のところをロジャーズの6条件に照らしながら自らの解釈も踏まえて話された。深く共鳴するところであった。ちなみにパーソンセンタード・セラピーという用語について質問してみた。ロジャーズは、クライエントセンタード・セラピーと呼んでいるが呼び変えられたのには何か意味があるのかという質問。1つは、ロジャーズはクライエントセンタード・セラピーからパーソンセンタード・アプローチと呼び変えているので大きな意味はなく呼び変えたということ。そして、クライエントからさらに広くパーソンと呼び変えたところによりその対等性を出したかったということ。そこにあまり大きな意味はないというのが私の印象であった。
 さらに、ついでに前から気になっていた英語の"me", "myself", "I"についてそこに大きな違いがあるのかという疑問。日本語では「Kokoro」とひとくくりにするから。答えは意外。そこに大きな違いはないという。ただ、文法的にそれを区別するだけのことという答えだった。これもなるほどと思った。自由に質問ができるその雰囲気が好きだ。話の途中でも挙手すればチャンスが与えられるという欧米慣例はほんとおもしろい。

3.ディスカッション・グループ
 テーマは、前回書いたとおり。「PCAの過去・現在、そして未来のビジョン」。
パネル・ディスカッションという形で七枠が組まれてあった。一枠は90分である。まず最初のCSP創始に関わった人たちの体験談があった。ロジャーズが西部行動科学研究所にいてそこから独立してCSPを設立したときに関わっていた人たちの話だ。英語がわかりにくく鮮明な理解にはならなかったのだが、彼らの大きな心の動きに動かされながら畠瀬稔・直子先生や村山稔先生達がここに留学され、ロジャーズさんにふれ、それを日本に持ち帰られ、西光義敞先生や当時熱心に探究されていた先生方を通してそれが私に伝わりとこの人々のつながりに改めて感動した。畠瀬稔・直子先生達が正確にPCAのエッセンスを伝えて下さったことがすごいことだったなと改めて思った。

 さて、その後、このグループは大きく動いていくことになる。Tonyさんの動きが彼中心にテーマを立てて私たちに提案し、考えさせていくという動きから次第に私たち中心に動いていくというふうにシフトしていった。メンバーにもそれへの不満が出始めていた。それに伴い、参加者の方に混乱が始まる。このまま続けて欲しいという反対意見も出た。と同時に、自発的な発言がどんどん増えていき、みんなでその場を作っていくという動きに変わっていった。最後のセッションでは、それぞれのところで深い交流と共有が起きた。まさにここにPCAの真髄を見たという思いであった。ここはとても貴重な経験であった。

 私もその思いを述べた。テーマが設定されていることへの自分の違和感と混乱、不満をTonyさんを責めない形で表現出来たこと。しかも、英語でという環境の中で。これは私にとっては大きな収穫であった。違和感の中にありながらも自分自身でいられ、それを表明出来たこと。ここが大きなことであった。良き聞き手で一杯であったことにも助けられたのであろう。

Dscn3454_800x600 (基調講演者のお2人。トニーさん、デイビッドさん。80歳と90歳。)

 こんな風であった。満足感と達成感があったカンファレンスであった
。今後に向けて自分の中で何かが動き出した実感がある。最後のクロージング・セッションでは「今日の日はさようなら」を歌いたくなってみんなの場で歌った。楽しかった。未来に向けて私の出発である。

(次回に続く)

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