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2019年2月16日 (土)

カール・ロジャーズ記念カンファレンス2019 (3/5)-D-pcaの人間観

 今回もプレゼンテーションをした。テーマは、「D-pcaの人間観」。すごく関心を持って下さった3人がこられ、それにより、じっくりと聞き合い、話しあうことが出来て、とても充実した時間になった。まさに、膝つき合わせて話しあうというのはこのことをいうのだと思う。(その時の資料です。どうぞ)。

「A_View_of_Human_Nature_in_Dharmabased_personcentered approach.pdf」をダウンロード

 西光義敞先生との出会いをまず話す。これは私の中で起きたリアルな体験だ。先生を通して初めてPCAにふれたその体験、同時に先生が真宗者であり、そこから生きた真宗に出遇ったことを話した。終始、関心をもって聞いて下さった。真宗との出遇いは、廻心の体験といえると思うけれど、そこのところそのまま関心を持って下さったことが驚きだった。キリスト教ではconversion(コンバージョン)というので、この体験そのものは奇異に感じられることではないのだと思う。もっとも基本的に違う体験でもあるので、今では、"Turnabout"とかそのまま"Shinjin"と訳されている。今回は、conversionにともかくなぞらえて話をさせていただいた。PCAとの出会いは来られた方々が体験豊富な方達だったので、共鳴するように聞いていただいた。それがうれしかった。

 そうして本題に入り、人間観について話していった。まずは、PCAの人間観について。「実現傾向」、「自己実現傾向」、「成長傾向」というのがその基本だ。さらにそのゴールとしては、「一致」、あるいは「純粋性」にある。ここはおなじみのところであるので確認という形で進めた。

 そして、仏教の人間観。大きな特徴は人間を迷悟に分かつ眼で見るということである。「苦集滅諦」、つまり「四聖諦」で話していった。出発点は「苦」である。ここが仏法の仏法たる所以だ。「四苦」、「八苦」について具体的に話していった。それぞれ自分の姿として具体的に思い当たっていくので、興味深く聞いて下さったし、それぞれが共有出来ていったと思う。さらに、生老病死の四苦は三世に渡って流転・輪廻していくことを話した。これは三世に渡ってしか理解出来ない。輪廻はすでにカウンセリングに興味を持つ人たちの間では衆知のこととなっているので、ここも改めて頷いていって下さったのがとてもうれしかったし、意外でもあった。

 さらに、その原因は「無明」、「煩悩」にあることを話す。次に、それを超える道について八正道について話していく。

 そうしてさらにここからがいよいよ念仏門の登場だ。出家をして行を行うのが基本だが、それがそもそも出来ない人たちがいる。後世ではその人達がほとんどになる。女性はその一例である。女性は子どもを産み、育てるという使命と喜びがある。そもそも出家・修行からは遠ざかった存在である。永遠に仏道には縁がないことになる。こられた方達は女性だ。ここは、深い同意を持って聞いて下さった。そうして、念仏門が発見されていった道筋を話した。法蔵菩薩の誓願、阿弥陀仏の本願、それを届けるお念仏という道筋について話した。

 これは、なんというか単純に言葉でもって話すという感覚ではなくて、心と心で持って交流するという感じであった。本願に出遇うというところは涙目で聞いて下さったことがうれしいというか驚きでもあった。私の中から出てくるものにもふれて下さったのだと思う。

 次に、「身心一如」、「身土不二」という人間観について話す。身心一如は今では心理療法の世界では衆知のことである。次の、「身土不二」。人とそれを取り巻く環境とは密接に関係しあっているというもの。これも次第にこの世界では当たり前のことになってきている。特に、参加者のお一人は、サイコダイナミック・アプローチに関心をもっておられるので、とても関心をもって聞いて下さった。このオリジナルは仏教にあることを確認させていただいた。これもお互い共鳴しあうこととなった。

 そうして、プレゼンテーションは、自ずとクロージングに入った。「そのことにPCAはとても役に立ったのですね」という参加者の声。まさにそうだ。仏法とPCAが交流する中で深く自分の中で生きた仏教に出遇わせていただいた。まさにそうだと答える。共鳴の瞬間。これが今回の結論ですね。そういう締めくくりとなった。

 ほんととても貴重な経験であった。心と心で話しあった感じ。PCAの雰囲気の中で、お釈迦様の教えをみんなでたどらせていただく。そんな瞬間、まさに法座であったのだと私には思える。

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