5月月例D-pca研究会-一切皆苦
昨日は月例D-pca研究会。場所は京都。西光義敞『入門 真宗カウンセリング』札幌カウンセリング研究会を読み進めながら、日常の思いも共有しあう。第八章 四諦・八正道。一切皆苦の節を読む。
仏陀、お釈迦さまの目から見られた私たちの世界は一切皆苦。それも三世に渡って。「生死の苦海」である。さて、私たちの心は?そういわれても人生楽しいこともあれば、苦しいこともあるじゃないか。一切合切が苦なんてそうは思えないというわけです。前生・今生・後生という三世なんて思えないし。実は、これは私たちの浅い智慧でしか見えてないということなのですが。
「帰依三宝。仏に帰依します。法に帰依します。僧に帰依しますと言うておきながら、この教えに会うてそれは受け入れられんというのでは、三宝に帰依したことになっていません。だからお釈迦さまが一切皆苦といわれたら、はっ一切皆苦なんですね。私にはどうしてもそうだとは思えませんけども、じゃあお釈迦さまのお悟りの智慧から見た、われわれの人生が一切皆苦であるという理由を教えて下さいませと、それが教えを聞く仏弟子の謙虚な態度です。なんで一切皆苦かというたら、人生は四苦八苦というんです。(西光p.175)」
さて・・。現在は仏教もひとつの思想として捉えて、ああも考える、こうも考える。それはお釈迦さまの直説か、それはこうではないかという研究的姿勢が蔓延している。この帰依する態度というのはどうなっているのか。ここをいつも思う私である。
とはいうものの、先生も述べられているように、現在の情勢を見ていても結局私たちにはパラダイスは来ない。すべては苦の世界なのではないかという事実が着々と世界を覆ってきているように思う。世界情勢とまでいわなくてもこの私がそうだ。年を重ねることでますます私にはそれを深く味合わされるのである。特に、念仏に出遇わせていただいてからこのお釈迦さまの言葉が折にふれて染み通る私である。
ちなみに、四苦とは、生老病死の四つの根本苦。八苦は、これに加えて愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦 である。
これを音読した後、それぞれの思いの共有になる。自分の今後の人生の思いが述べられたり、日常生活の中で思うことが語られていった。その時には思わなかったのだが、今、こうして書いて行く内に、まさにこのことは四苦八苦を語られているなと思った次第である。
思うところをじっくりありのままに出し合える感じが有り難かった。
次回、6月28日(金)午後1時から4時です。場所は、下京いきいき交流センター。リンクを参照下さい。
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