思えば濃い1週間であった-永代経法座、法隆寺、ひっこし手伝い、D-pca研究会-
ほんととても動いていた1週間であった。このブログは滞ってしまった。流れを記しておこうと思う。
まずは、1. 19日(土)、20日(日)は浄土真宗華光会の永代経法座にお参りした。Zoom配信があったのでそれにて参加。法要、法話、座談、領解出言(りょうげしゅつごん)と法座の三要素がしっかりと詰まった充実した法座である。領解出言は求道の過程、今、法が自分にどう働いているかを自分自身の言葉に出して表現し、それを共有し合う場といっていいと思う。真宗では「お味わい」と呼び習わされてきた言葉がある。まさにそれぞれがそれぞれのお味わいを表現し、聞き合うのだ。もちろんそこに「名号」が大黒柱としてあるのだ。
それらを通してまさに私に常に働き続けて下さっている本願力が私をいつも呼び覚まし、揺り動かす。法水につかるとも言うべきか。もちろん普段の生活でその法水に常につかっているわけだが、こういう設定された場を通して改めてそこに戻らせていただく。そんな場だ。
今回は、求道の原点である「罪悪観」、「無常観」について改めて振り返らされた。そうしてこれらで一杯である私の身に常に働き続けて下さっている「本願力」、ひらたくいえば「阿弥陀さまのご苦労」を聞かせていただくのである。南無阿弥陀仏。
そして、2. 息子が引っ越しをするのでその手伝いに出かけた。朝早くに大阪に行く必要があるのでホテルに前泊する。GoToトラベルの援助で安く泊まれた。その日(つまり前日)はここしばらく行きたくなっていた法隆寺を参拝した。いつもながらその厳粛な雰囲気と均整の取れた美しい建築美に心が引き締まる思いであった。最古の木造建築が不思議な魅力を持って迫る。太子が指導者となった仏法への熱い思いに心を致す。まさにすごいパワーだ。写真はその時のもの。引っ越し当日は息子ともいろいろ話せて楽しく貴重な時間であった。
そして、3. 京都にてD-pca研究会。西光義敞先生『入門 真宗カウンセリング』の輪読を進める。今回からいよいよ最終章「真宗カウンセリング」に入った。成長促進的関係、名号法の働き、この二重関係にある真宗カウンセリング関係。そこを味わう。図解はその関係を三角形の組み合わせて表されたもの。西光先生の一生をかけた探求の成果がここにある。
「仏教はいつも、世間と出世間、虚妄分別と無分別知、人間と仏という、こういうまったく、絶対あい交わることのない二つの次元が対立的に問題になっているということになります。それをY軸、X軸で抽象化して書いたわけです。(p.266)」。
ここの体読がカギになる。が、ここが大関門なのだと改めて思わされた。
こういう1週間であった。こうやって書いてみて仏法と縁のあった1週間だったなと改めて思う。
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