悲しみ、悩み、しんどさのポットラック・パーティ ーワイガヤ・リトリートグループー
アメリカのパーティで「ポットラック・パーティ」というのがある。それぞれが食べ物一品を持ち寄ってきてそれをみんなで共有して食べるというパーティである。主催者は食事を用意する必要がないし、どんなものが集まるかちょっとスリリングで楽しみがある。ワイガヤ・リトリートグループはこのポットラック・パーティだなと改めて思った。
持ち寄るものは食事ではない、なんと、悲しさ、寂しさ、悩みなどである。集まった人それぞれがそれらのしんどさを表明する。もちろんしなければならないということではない。まさに真ん中のテーブルにそれが集まっていくという感じだ。持ち寄った人はそれを出すことで軽くなるし、それぞれもああしんどいのは自分だけでもないのだと思えてくる。メンバーからもらう反応もいろいろ参考になったりする。そうしてそれらをみんなで眺めているとどこかそれとに間が出来、なんとなく笑えてきたりするものだ。
ホッとするのでホッとラック・パーティとも言えるな。そしてこのラックというのもおもしろい。ラックはLuckで幸運だ。まさに「ホッとラック」。「ホッとラク(楽)」とも言えるかも。そうしてそれらを眺めて間が出来、帰って行く。そんな場だ。
これはアメリカCSPのエンカウンターグループに参加している時ふと思ったことだ。そこに違いを感じたのだ。そういう意味ではこのグループは出会いや自己成長をめざすエンカウンターグループとも少し違う。共有という感じでこのワイガヤ・リトリートグループの特徴を表しているのかもしれない。
さらにここには根底から働きかけている弥陀の大悲がある。その働きを信知する。特に世話人はそれを思う。まさに大悲に支えられて人と人との関係の中で自分を取り戻す一時といえるなと思った。間違いなくD-pcaのひとつのあり方である。
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