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2021年5月20日 (木)

5月月例D-pca研究会-傾聴の重み、一致の奥深さ-

 一昨日5月18日(火)は月例D-pca研究会。先月は都合により中止にしたので2か月ぶりである。いつものように最初にミーティングを行う。「困っていること」、「分かち合い」は特になく、継続プランになっているカール・ロジャーズ著畠瀬直子監訳『人間尊重の心理学-わが人生と思想を語る-』の輪読を進める。

 今、読んでいるところは第1章「コミュニケーションの意味」である。1964年にカリフォルニア工科大学で行った講演内容をご自身で書き下ろされたものである。コミュニケーションについて講義する」のではなく、「コミュニケーションについて私が学びとってきたことを皆さんと共に分かちあいたいのです(p.5)。」彼の内面から出てくる言葉によって語られているのだ。

 まず、「誰かに耳を傾けることが出来た時に感じる喜び」について語られていき、次に「私が聞いてもらうことが好きだ」ということが語られていく。さらに、自分がそう出来ない時に嫌になるということが語られていく。今回はここを読んだ(p.11-18)。傾聴出来た時の喜びとそれが出来ない時の痛み、双方が語られているところがとても印象的だ。耳を傾けることは人を根底から救う大きな意味を持っているのだ。ロジャーズは次の言葉でそれを締めくくっている。

 「私は、創造的、積極的、感受性の鋭い、正確で共感的な、判断を排除した傾聴というものは、対人関係に於いてきわめて重要だと思うのです。(p.13)

 そして、次に彼は「一致」、「真実性(realness)」ということについて述べていく。

「今この瞬間の私の経験が意識の中に存在し、意識の中にあることがコミュニケーションの中に存在する時、その三つのレベルは重なり合い、一致しています。(p.13)」

 もう少し具体的に言えばこういうことになる。

 「セラピストとしての仕事で生じてくる事を述べてそれを説明したいと思います。時によっては、自分の中で生じている事と何の関係もないような感情が自分の中に湧き上がってきます。しかし、私は自分の意識の中に浮かび上がってきたこの感情を受けいれ信頼し、クライエントに伝えていくことを学んで来ました。(P.14)」

 これは私(Kazuo)の経験の中でもよく起きている。カウンセリング面接をしているとクライエントの感情に触れていくと同時に自分の中にもいろんな感情が湧き起こってくる。それに触れている時とても充実した感じがする。それを時々表現することもある。それはクライエントとの関係を深めることにもなるし、どこか前進していく感じがするのである。

 次の言葉がさらに印象的で心を打つ。

 「自己の中にある真実を許容し、他者にある真実を感じとる時、私が非常に満足しているということはおわかりいただけたと思います。自己の内にそれを認めることができず、他者の中にそれを許せない時、失望を感じます。私が自己を一致させ真実でありうる時、他者を援助することが多く、他者が本当に真実で一致している時、私を力づけることが多いのです。(p.18)」

 なお、ここでいう「真実」は、"realness"の訳語で、ありのままとかありのままの気持ちあるいは感情という意味で理解するのが良いかと思う。

 とまあこんな具合だった。ひとつひとつ順番に声を出して読みながら自由にそれぞれに湧き起こっていくことを分かち合っていった。エンカウンター・グループやワイガヤ・リトリートグループの中で起きる経験と照らし合わせ、とてもとても味わい深い一時となった。

 次回は、6月15日(火)午後7時半~9時半。場所は当センター。→ホームページ

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