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2021年9月21日 (火)

ロシアPCA協会カンファレンスでの報告-「D-pcaを体験する」-

 もう一週間前のことになる。先日9月12日(日)、ロシアPCA協会でのカンファレンスでD-pcaについて報告した。タイトルは「D-pcaを体験する "Experiencing Dharma-based person-centered approach (D-pca)"」である。もちろんZoomで行う。

 

Me

 

 

 D-pcaの報告は毎回苦労する。限られた時間でとても大きなテーマを報告しなければならない。しかも、英語で行う。もっとも日本語で行ったところで真宗もPCAも深い体験的理解が必要になるからすぐにわかってもらえるものでもないけれど・・。

 

 ともかく人と人との交流をしたいということがテーマだ。「D-pcaを基にした出会いのグループ」というわけだ。まずは今の私の居所を表明する。「PCAが自分の中でどう生きているか」、「仏教(特に真宗)がどう生きているか」、そして「その両者はどのように関わって今自分の中で生きているか」。そのようなことを言葉にして表すことにした。実際それが私の中で交流しあって意味ある関係をクライエント、友人、同僚、家族等とともに体験している。煎じ詰めると以下のようなことになる。

 

 「きく(聞く、聴く)」ということが中心になる。たんに言葉を聞くのではなく、響き、自然の響き、心の響き、声の響きを聞くことである。英語では"hear"という言葉になる。実際にロジャーズは"listen to" よりもこの言葉をよく使っている。その「きく」には4つある。

 1つは「自分自身をきく」ということ。自分の中に流れている気持ち(希望、喜び、怒り、悲しみ絶望、孤独など)をきくということになる。

 2つ目は「他者をきく」ということである。他者にはクライエント、友人、家族、同僚と様々である。今ここで自分と共にいる他者である。その他者の中に流れている気持ちがどんなことであってもきくということになる。

 3つ目は他者の世界に入り込もうとして他者の側からその流れているものをきこうとすることである。気持ちはもちろん、考え、感覚をきくということである。そして、その理解を伝達し確かめようということである。

 
そして、4つ目は仏陀、特に阿弥陀仏の願い、本願力を聞くということである。阿弥陀仏の働きはひとつの力である。それが絶えず私に注いでいる。それを聞くということである。そして、これは同時に他者にも向かっている。両者ともに弥陀の本願力の中にある。それを聞くということだ。そして、この4つ目が基盤になっている。

 

 そのような話しをした。通訳の方を通すのでひとつひとつ切って話すことになる。時間はかかるがこれがまたかえってよい。ひとつひとつが参加者の中に響いていく感じがした。まさに出会っているのだ。通訳をして下さっている方がたんに言葉だけではなく私の響きも感じて下さってそしてロシア語にして下さる感じだ。とても暖かくて、心と心が響いていく一時だった。

 

 そのあとはそれぞれ自由に自分を表明していただく時間にした。仏陀の働きが両者に向かっていること。2人は対等に関わっていること、私がひとつひとつ響くような形で話し、聞いてくれること。そんなことが出された。最後にこんなものがあると引き出しから仏陀像を出して下さった。これは確かに生きていると思うとおっしゃっていた。

 

 とてもうれしかった。残念ながら時間となったが、別れるのが惜しい時間であった。

 

 どうやらD-pca報告には2つの大事なことがある。ひとつは理論的にD-pcaについてきっちりと話すこと。そして、もうひとつは実際のグループを体験することだ。90分の時間をいただくことが多い。これでも学会としては十分な時間をもらっている。けれどもどうしても時間は足らない。そこはPCAカンファレンスのこと。時間枠はこちらから要望出来る。次回どこかで行う時は思い切って理論編と体験編の2枠をお願いしようかと思っている。

 

 何か将来にむけて力をいただくことになった。招待して下さったベニアミン・コルパチニコフに感謝しますし、参加して下さった暖かい人たちにも感謝します。

 

発表に使ったパワポファイルを載せます。→ダウンロード - dpca_russia_2021.pdf

 

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