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2021年11月13日 (土)

ハンドブック・プロジェクト-日本でのPCA受容と創造を振り返るよい機会になった-

 ブログの方、しばらく間が空いてしまった。もちろん元気にしている。この間に取り組んでいたことがある。'The Handbook of Person-centered Psychotherapy and Counselling 3rd edition'(パーソンセンタード・セラピーとカウンセリング・ハンドブック)のプロジェクトが上がっている。編集者はMaureen O'Hara, Susan Stephen, Gina Di Malta, Mick Cooper, Yana Gololobさん達である。この第3版からはこのアプローチの国際的広がりを視野に入れていこうということになった。なんと驚いたことに私がその候補者の一人に上がった。光栄なことである。ちょっとためらったけれどやってみることにした。

 

 私は日本の担当になる。もちろん日本でのアプローチについて俯瞰的に網羅することは私には到底出来ない。そこで、この日本というところに生まれた私がパーソンセンタード・アプローチに出会って深く自分自身に出会ったり、人と出会ったりしてきた。これはまさに私の人生そのものになったわけだ。そのプロセスについて書くことは出来るということで返事をした。もちろん先方はこれを受諾して下さった。

 

 ところで次の問題は分量である。英語で800文字までということになる。標準的書式でページ数にして3ページぐらいになるのだと思う。もっとも短いぶんだけ助かるのだがここに圧縮するのがこれまたむずかしい。いろいろ思案したけれど私が一番最初に西光義敞先生を通してPCAに出会った時のストーリーを書き、その頃の日本の熱気を帯びたPCA学習の状況を書くことにした。これはいくつかのところで話したり書いたりしているのでそれを基にして書いてみた。なかなか御神輿が上がらなくて困ったけれど催促のおかげで書くことが出来た。

 

 草稿を提出したところ、「日本の状況がよくわかる。PCAはアジアではまず最初に日本で吸収され、その後中国、ベトナムへと広がっていっている。その様子がよくわかって興味深い」とのことだった。

 

 そしてそれらに関わる文献を掲載してくれということだった。文献!?私の苦手分野だ。とはいうものの私が影響をいただいたいくつかの本を基にそれをたどってみることにした。また今ではインターネットを通してそれを得ることは簡単に出来る。

 

 ちょっと苦労したけれど重要な文献を拾い上げることが出来た。日本語だけのもの、英語のもの双方がある。もちろん大事な文献は日本語で書かれている。ともかく両言語のタイトルを載せてくれということだった。必要な人には役に立つというわけだ。

 

 そのプロセスの中で、私自身が日本の状況を見事に振り返ることが出来た。1950年代に始まり、61年のロジャーズの来日。そこから様々なワークショップやエンカウンターグループが展開していった。もう半世紀の歴史があるのだ。そして、これは私を離れてあるのではなく私もその流れの一部だったことがよくわかった。私自身ももう40年間の学習になるのだ。

 

 そうして日本の人たちは当初からロジャーズのアプローチの東洋文化への親近性に気づいていてそれを通して日本人が自文化を振り返り新たに意味づけていったこともよくわかった。結果、西洋文化と日本文化の融合ということがそのプロセスを通して起きていたのだ。2015年ぐらいになってからこの動きが表面に出てきている。西光義敞先生D-pcaもその流れのひとつというわけだ。もちろんこれは新たな発見というわけでもないけれどその流れが明確に意識化出来たように思う。

 

 英語についてはそうそうたるネイティブの人たちが関わっているので心強い。そこからまた沢山学ばせていただけるものと思う。うれしいことだ。今後このやりとりがどう展開していくか楽しみである。

 

 そんなことでちょっとしんどかったけれど、進めて行く内に夢中になり、楽しい時間となった。

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