大阪一泊旅行-様々な思いがめぐる旅だった-
連休末に大阪へ一泊旅行。もちろん初めてのこと。大阪までは車で2時間弱。しかも生まれ育ったところでもあるので一泊旅行というのもなんだかもったいない気がして今までしなかったのだが、そういう風が吹いたのだ。
息子に会うのがまず一番。リーガロイアルホテルに泊まってみたいというのもあった。老舗だから。高級ホテルのイメージだが今は安く泊まれるようになっている。伊丹空港のスカイパークで飛行機を見るというのもあった。長く行っていない。そして中之島ならやはり中央公会堂が見たい。かつて高校生の時にギター・マンドリンオーケストラをしていてここで演奏をしたことがある。近隣高校連盟合同コンサートで演奏したのだ。当事はボロボロと言っていいほど老朽化していた。でも、歴史は歴史。雰囲気があってそれをよく憶えている。1日目はこのプランを実行した。
伊丹空港スカイパークは子どものように心ははしゃいだ。リアルに見る飛行機の離着陸は迫力がある。整然と当たり前のように進行していくのも印象的だった。飛行機はほんとうに安全な乗り物だ。
ホテルについて夕食まで少し時間があるので歩いて中央公会堂まで行こうとした。しかし、遠くて暑くて断念。こんなに遠いとは思っていなかった。けれど中之島散歩はそれなりに楽しい。建物はまったく違うけれど地形がセーヌ川沿いのパリに似ているのがおもしろかった。
息子との夕食は楽しかった。彼が探してくれたワインと洋食の店。マスターのこだわりが楽しかった。会話も弾んだ。すっかり大人になった彼の姿を見るのはうれしい。
夕食後はどうしても中央公会堂を訪れたかったので地下を走っている京阪中之島線を使って私だけで行くことにした。それにしても大阪で電車にのるのは本当に久しぶりだ。すっかりリニューアルされてライトアップされた公会堂は美しかった。これまた当事の思い出が蘇る。指揮者はやりがいがあったけれどしんどかった。そんな感覚が蘇った。
2日目はほんと明確なプランはなかった。でも、なんとなくまずは四天王寺を拝観してそこから国道25号線で八尾を通り、柏原まで出て旧高野街道を北上するというプラン。細い道が続きいわば知る人ぞ知るのコース。よく自転車で走ったものだ。そして、私が育った八尾市内を通る。山本・高安地域だ。通った中学、小学校、高校をまわるというプランだ。これらも実行。
すごい雨だった。四天王寺でそれはピーク。結局車で周りを通るだけにした。後は25号線沿いに車で走る。信号が多くてゆっくりしか走れない。けれども結構楽しかった。子どもの頃、高校時代の出来事が次々と思い出されてきてその思いで一杯になった。育った家の周りはすっかり変わっている。これには驚いた。直近では数年前に同窓会で行っているのだがそこからすっかり変わっている。ほんとここ数年のことだ。
思えばこの道はずっと奈良法隆寺に続く。四天王寺から法隆寺。まさに聖徳太子ゆかりの道なのだ。排仏派だった物部守屋がいた弓削もここを通っていく。八尾市に太子堂というところがある。大聖勝軍寺というお寺がある。これも太子ゆかりのお寺だ。きっと戦があったのだろう。このお寺のことは知ってはいたがずっと私の中でつながっていなかった。ああここなのだ。一瞬にしてつながったのがおもしろい。思えばここに八尾市民病院があって急性腎炎をこじらせて7ヶ月ほど入院し長く通院した場所でもある。そんな思い出ともつながって沢山の思いが交差する。
それにしてもよくこれだけ私の人生は聖徳太子とつながりがあるものだ。今は播磨の地に住んでいるがここもまさに太子ゆかりの場所だ。太子ゆかりの場所で生まれ、育ち、最後を迎えるのかも知れない。多生に渡る御縁があったのかも知れない。今やそう思えるのだ。
だらだらになってすみません。様々な思いが交差する不思議な旅行だった。
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