第11回D-pcaの集い-日々の思い=重いをじっくり聞き合う充実感-
先日10月16日(日)は「第11回D-pcaの集い」だった。ワイガヤ・リトリートグループから発展してD-pcaの集いになってからもう11回目になった。ワイガヤ・リトリートグループを含みつつさらに包括的なD-pcaの集まりをめざしている。副題は「大悲を基底に人との関係の中で自分を取り戻すひととき」である。ここで日頃の思い=重いを出し合い、聞き合ってそれを共有する場である。
参加者1人1人がほんと日常の思いをじっくりと心置きなく出し合った。そしてヤリトリの中から気持ちが整理できたり、気づきをもらったりという相互作用の場でもあった。とても意味深く、充実した時間であった。
私の方から話す時間もいただいた。仏教(仏道)の基本、それは何をめざしているのか。そんなことを話したかった。四諦「苦・集・滅・道」という仏道根本について話し、苦について四苦・八苦を詳しく見ていった。「生苦」、「老苦」、「病苦」、「死苦」、「愛別離苦」、「怨憎会苦」、「求不得苦」、「五蘊盛苦」である。そして、その道として聖道門と浄土門があり、私達凡夫には浄土門の道が開かれていると結んだ。これは私の思いというより、お念仏を通して私に届いている阿弥陀仏陀の智慧をどう味わっているかということになる。
日本人には生活や習慣のところどころで馴染んでいる言葉ではある。けれどもどっぷりとその中に浸かっていて本来の意味について案外深く知らないのではないか。そんなことも思った。
そんな場を通してほんと私達は苦の道を歩んでいるな。一時も休まることがないなと改めて思う。そんな私達に向かって阿弥陀仏の大慈悲は届いていてその人その人、その時その時に合わせて様々な形をもってあらわれてくるのである。
実に密度の濃い時間であった。じっくり感でいっぱいだ。
次回は来年2023年2月12日(日)午前10時~午後5時です。場所は当センター。詳しくはこのページをどうぞ。
« 10月相生法林寺輪読会-世間虚仮、唯仏是真- | トップページ | マスクについてー厚生労働省の指針ー »
コメント