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2022年10月31日 (月)

ボストン美術館展-まさに「浮世」-

 先週水曜日(26日)急に思い立って「ボストン美術館展」に行ってきた。兵庫県立美術館で開かれている。もっとも前々から行こうと思っていたところだが・・・。ボストンは知り合いもあり、2回訪れていて身近に感じている場所である。約35年前にはこの美術館も訪れている。立派な美術館だ。アジアものは本当に充実している。

 

Dsc_1223 (兵庫県立美術館)

 

 

 展示の内容は浮世絵版画と刀剣。版画は軍記物が中心だ。源平合戦や土蜘蛛や太平記などなじみのある物語だ。なぜ今軍記物なのかは不思議でちょっと私には違和感もあったが見ていて楽しかった。

 

 色合いは鮮やかで赤、黒、黄色が目に入る。形は歌舞伎と同じでデフォルメされている。武士の表情が面白い。少し悲しそうな顔をしているところが印象に残った。子どもの頃紙芝居やべったん(めんこ)でこのような絵を見た記憶がある。なんだか不気味で怖かったのを憶えている。

 

 思えば今も昔もこの世から戦争が途絶えたことがない。これが人間社会の実相なのだと改めて思う。まさに火宅無常の世界なのだ。そして、これらの絵は世界を描いているだけではない。私も含めた人々の内面をも描いている。貪欲・瞋恚の塊なのだ。そして愚痴がドンと中心にある。まさに煩悩具足の凡夫だ。この絵はそれをリアルに表していると思う。また前生・今生・後生と三世に渡って時を超えてそれらを表しているように思う。土蜘蛛など怪獣がそのよい例だ。まさに私達の身(み)の世界なのだ。また死んでいった武士達への供養の意味もあるのだろう。これがまさに「浮世」絵と呼ばれている理由であろう。江戸時代にこれらは作られた。当時の人達にはこのようなセンスがあったのだと思う。南無阿弥陀仏

 

 現代の私達はこれを絵画として客観的に鑑賞してしまうが、それはそれでよいとして実はそのような実相を描かれたものだと思った。まさに仏教の真理がそこに表されているのだ。写真をどうぞ。撮影は可でした。

 

Dsc_1205Dsc_1210  Dsc_1214Dsc_1213Dsc_1216Dsc_1202Dsc_1212

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