小野ギター研究所アナリーゼ研究会-まさに楽譜から音が生き生きと動き出す-
昨日は大阪八尾市小野ギタ-研究所にてアナリーゼ研究会。いくつかの曲を例に楽曲分析を実際に行う。住宅購入の例えはすごく面白かった。
以下は私なりに理解出来たところのまとめ。家を買うとして展示場に行く。まず見るのは家の外観。そして間取りなど実際に詳しく見ていく。洋間、和室、様々にある。洋間、和室は大きな変化。間取りは小さな変化。こんなことを見ながら家をぐるりと見ていく。そして、また全体を見る。
曲の分析もこれとまったく同じ。概観から始まって調など詳細を見ていく。そして組み立てを見る。見終わったらまた全体を見る。ああ、こんな曲なんだなあと思う。歌など小曲だと歌詞で構成はわかるけれど大きな器楽曲となるとこのように構成され、組み立てられている。まさに作曲の原語はcomposeというのはこの通りだ。構成なのだ。
そして楽譜を読みながらリズムやメロディーを詳しく見ていく。モティーフの切れ目やつながりも大事になる。小野氏の分析で実際にギターで弾いてくださるといきなり音楽が生き生きと生き出すのが本当に面白い。まさにハッとするのだ。まるでピノキオに命が籠もるみたい。目から鱗が落ちる。
どうしてそれを思いつくのですかという失礼な質問をしてみた。(すみません)。「それは今までの長い経験から自ずと出てくるものだ」という答え。ウーン。さすが。音楽はやはり心と体から生まれ出てくるものだ。
また音を聞いてその感じを言語にしてみることが大事だとおっしゃる。それによって曲が私の体と通じていく。音の動きがわたしの心身の動きと呼応するのだ。このあたりまさにカウンセリングと共通の世界だなと思う。
いやはや、リッチな時間だった。今、指揮でとりくんでいる楽曲も取り上げてくださった。これによってさらにまた私の世界が広がるなと思った。これからの学習がますます楽しみになっている。
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