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2023年12月16日 (土)

12月D-pca研究会-聞く・話すの質を問う-

 先日12月12日(火)はD-pca研究会。オープニング・ミーティングで近況を出し合った後は継続して進めている西光義敞『暮らしの中のカウンセリング』有斐閣 1984 の輪読を行う。

 

 読んだところは第3章どうして心のすれちがいがおきるのか、第2節相手の気持ちが聞けているか、そして第3節自分の気持ちを素直に表明しているかである。

 

 この一連の節では相手の気持ちを理解することの難しさ、そして自分の気持ちを正確に感じ取り表現することのむずかしさが述べられている。これらの態度はロジャーズの言葉で言えば、1.「一致」、2.「無条件の肯定的配慮」、3.「共感的理解」で表されている。これはどれも体験過程の重要性に関わる話しである。人の内面で動いている情動や感情→それに気づく→表現する→理解する→理解を確かめるというプロセスだ。ところがどれも知的な学習ではなく体で憶える学習となる。ここが意外ととても難しいのだ。日常の生活ではそれに気づく、学ぶ機会というのは皆無といってよい。

 

 ということで、日常生活では、「私たちが、日ごろ、心の成長が妨げられたり、人間関係がもつれたりするのは、感情の理解の不徹底に基づく、心と心のすれ違いによることがますますはっきりしてきます。」(p.141)ということになる。これは他人にも自分にも言える。日常生活ではほんと誤解に満ちたヤリトリが進められているのだと思う。

 

 では、そうするにはどうするか・・・。体験学習を積み重ねるしかない。けれどもこの体験学習の場はほとんどない。あっても人はあまりこのことに関心を持たない。これが現状だと思う。暮らしの中で育ち合う人間関係を創り出すのはきわめて難しいことだと思う。

 

 ここが大きな矛盾だ。ま、こんなことを言い出したらほんと悲観的になるのだが、まずはこの事実をしっかりと見つめて理解することが大事だなと思う。この章ではそれを取り扱っているのだと思う。

 

これを裏返して育ち合う人間関係を創り出していく目標をいうとすればどのようになるのか。著者の言葉を引用する。大変大事なことである。

 

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(1) 相手の微妙な、もしくは葛藤する感情を、評価をまじえずに、そのまま吸いとるように聞いていくこと。

(2) 相手との係わりの中で生起する自分の内面感情を、素直に相手に伝えるが、その言葉や態度の中に、相手を操作したり、責めたりするような響きがないこと。(p.154)
***********************

 

 次章からはそれを創り出していくのには、どう考えればよいのか、どうしていくのがよいのかその道筋について述べられていく。

 

 今回も日常の思いを共有しながら深めていく貴重な機会になった。

 

 次回は、2024年1月9日(火)午後7時半~9時半。場所は当研究所。

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