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育児

2015年2月 5日 (木)

コミュニケーション連続講座を行いました。

 津山市にあるNPO法人オレンジハートさんとのご縁で親や援助者のためのコミュニケーション講座を行った。日程は、前半が昨年(2004年)11月15日(土)、22日(土)、29日(土)の3回シリーズ。後半は、新年(2005年)1月11日(日)、19日(日)、26日(月)の3回シリーズ。

 前半は、主に乳幼児期の子どもについて、後半は、思春期の子どもについてという分け方をした。もっとも、このコミュニケーションの方法はどの年齢にも通じることなのであまり大きな意味はなかったかもしれないが、それぞれの特徴というものもあるのでそれなりにユニークだったようにも思う。

 取り上げた内容は、子どもには依存が必要なこと。特に、乳児期は母親との絶対依存が必要であること。幼児期に渡ってももちろん依存が必要であり、親に安心して甘えられる関係が必要なこと。さらに、それは思春期においても必要であること(思春期は依存期である)ことを事例を挙げながら取り上げた。そして、親が困った時にどう伝えるか、子どもが困って親に話しかけてきた時にどうあることが援助的なのかを「私メッセージ」、「アクティブ・リスニング」というスキルを紹介しながら事例をもとに取り上げた。

 もっとも、これらのことはある一定の期間、集中的な体験学習によって始めてわかっていくものなので、この受講時間では短いのであるが、ともかく知っておくだけでも違うと思うのでそれを目標にして行った。

 皆さん、関心をもって取り組んで下さったように思う。と同時に、今まで常識的に思っていることが必ずしも子どものためにはならないこともわかり、新鮮な刺激になられたような印象を持っている。充実した時間を過ごさせていただいた。

 これらのことを英語では「ペアレンティング・プログラム」という。子育てのあり方を学ぶ、親であることのあり方を学ぶということになるかな。これからますますこの学習が必要になってくるなと痛感する。日常の身近なところでこれらが気軽に展開出来るようになることが必要だなと思う。当センターでもこれから行っていこうと思った次第である。

 案内文を載せておきます。

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コミュニケーション連続講座案内

子どもの成長を共にすることは楽しみでもあり、また、同時に苦労や迷いの連続でもあります。どうしたらよいか途方に暮れてしまうこともあります。こんな時に、それを防ぐ為にも、あるいは解決するためにもちょっと知っておくだけでもずいぶんと違うことがあります。それは、コミュニケーションのあり方です。それが鍵になっているなとつくづく思います。ここでは、そんなことを学び合います。

 まず、そのコミュニケーションです。振り返ってみますと、私達は一瞬一瞬やりとりをしながら生活しています。「話す」、「聞く」、「話す」、「聞く」、又は、「聞く」、「話す」、「聞く」、「話す」の連続であります。自分の気持ちを伝え、聞き合ったりしています。この時にそれらがすれ違いにならずに、通じ合っていることが大事になります。それを「双方向コミュニケーション」と言っています。

 また、コミュニケーションには、言葉でのコミュニケーションと体でのコミュニケーションがあります。どちらも大事になります。特に、乳幼児期は、タッチングなどの体でのコミュニケーションが大事になります。

 ここでは、日常での場面や体験を基にそれについて具体的に取り扱いと思っています。

 講座は、連続6回です。前半3回は乳幼児、後半3回は思春期を対象とします。両方を通して双方向コミュニケーションが大事になりますが、それらの時期に特有のものもあります。前半では、タッチング(皮膚接触)の必要性、「重要な人物」への依存の必要性、母子関係がテーマになります。乳幼児期は、甘え、依存欲求の塊であり、それに着目する必要があります。特に、その欲求が自由に表現出来ることが大事になります。

 後半では、思春期も依存期であること、同時に自立をめざしていく時期でもあること、それと関係して、親の思いや気持ちを伝えることの重要性と留意点がテーマになります。

 興味に応じて、参加していただきたいですが、それぞれ3回は連続して受講していただくのが良い学習になると思います。もちろん、6回連続して参加して下さってもかまいません。

 さらに、この場そのものがくつろぎの場でありたい、そして、学び合い、気づき合う場でありたいと思っています。普段、感じたり、考えたりしていることを心おきなく話したり、聞き合ったり出来る場、つまり、双方向コミュニケーションが体験出来る場をめざしたいと思っています。

お出会いで出来るのを楽しみにしています。
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